2020年度 大学入試で変わる事

2020年度 大学入試で変わる事

 

 

 

 

 

 

 

2020年度の大学入試から、センター試験内容が変わります。

これは、2017年11月の時点で、今の中学3年生の入試からです。

 

変更のポイントは、大きく2点です。

 

1:現行のセンター試験のマークシート形式の試験が、形を変えて残る。

 

2:国語と、数学と、英語で変更点がある。

 国語:記述式問題の導入。80〜120字程度の問題を含め3問程度、出題される。

 マーク式と記述式の大問は分けて出題される。

 試験時間が80分→100分になる。

 数学:記述式問題の導入。記述問題は数学Ⅰの内容から3問程度、出題される。

 大問の中に、マーク式と記述式が含まれる形式になる。

 試験時間が60分→70分になる。

 英語:4技能評価へ転換。

 共通テストは継続して残る。検定テストも使用する。

 各大学は、共通テスト(高3時を2回まで)と検定試験いずれか、または両方を大学の判断で選択可能になる。

 現時点では、検定テストは英検が使われる可能性が高いと言われています。

 ☆英検が現在の受験日程(6月、11月、3月)のまま、使用されるとしたら、受験生は6月と11月の成績で出願する事になります。つまり11月の時点で、既に英語の得点は、出願先の大学によっては決まってしまうです

センター試験攻略のスケジュール

センター試験攻略のスケジュール

(2017年1月くらいに作成したものをリニューアルしています。)

センター試験の攻略方法です。
勉強のスケジュールについて概略を説明したいと思います。

まずは、準備として目標の大学でセンター試験の点数がいくら必要なのかを調べます。
調べ方で一番良いのは、その大学が発表している合格平均点です。

岡山大学の入学者選抜の合格者成績情報(前期日程)平成29年度【PDF】

 

例として、岡山大学 教育学部 小学校教育コースであれば、以下の通りです。
センター試験900点中/合格平均が667.8点/ 合格最低点 620.8点

目指すのは、合格平均点を取る事、そして合格最低点を必ず超える事です。
合格最低点を下回った場合、個別試験で巻き返さなくてはならないので、難易度が高くなります。

では、勉強のスケジュールの話をすると、高校2年生のうちにセンター試験の範囲を学習してしまいます。
高校3年生の4月からはセンター試験の過去問に入ります。ペースとしては1週間で1年分の解答と復習をしていきます。出来なかった問題は復習ノートに問題と解答をまとめていきます。
3ヶ月程度で10年分の問題ができるので、夏休みは復習ノートの問題を復習していきます。
復習は最終的に答えが正確に導き出せるようにします。

夏休みが終わったら、個別試験の問題に取り組みます。
11月から本番までは、もう一度センター試験の過去問を時間を計りながらやっていきます。
センター試験は、限られた時間に多くの内容を解答しなければならないので、解答スピードが勝負になります。解答スピードを上げるには問題のパターンを身に染み込ませる必要があります。スポーツの反復練習と同じように、問題を見た時に解答がイメージできるようになれば高得点が取れます。


今回は岡山大学の教育学部を例にしましたが、岡山大学の医歯薬学部のように個別試験の配点が大きい学部や、より難易度の高い大学を目指す場合は、このスケジュールを前倒しして、夏休みは個別試験の練習に当てる必要があります。

岡山大学医学部生 松下先生へのインタビュー <数学ⅡBのアドバイス>

岡山大学医学部生 松下先生へのインタビュー <数学ⅡBのアドバイス>

 

 

 

 

 

 

田地野「高校2年生になって、数学ⅡBをやっている生徒に受験を見据えた勉強方法のアドバイスをお願いします」

松下「数学にⅡBは、ⅠAの内容を活用すると理解しやすいです。
ⅡBで躓いている場合は、ⅠAの理解内容に穴がないか確認してみると効果的だと思います。
ⅡBに関しては、加えて問題演習を重ねて、典型的な問題の解答パターンを身につけていきましょう。」

「教科書や黄チャートを使って身についた解答パターンを、受験問題で使いこなす練習を、青チャートやセンター試験過去問などを使って行うといいです。
センター試験問題は枝問題を隠して解くとかなりレベルの高い二次対試験対策ができます。」

 

岡山大学医学部生 松下先生へのインタビュー <数学ⅠAのアドバイス>

岡山大学医学部生 松下先生へのインタビュー <数学ⅠAのアドバイス>

 

 

 

 

 

 

田地野「高校に入って、数学ⅠAを学ぶ高校1年生向けに受験を見据えた勉強方法のアドバイスをお願いします」
松下「高校数学の土台を築く大切な時期ですので、教科書事項を確実に理解することと、理解内容に穴がないことを心掛けましょう。
教科書の隅に小さく書いている内容は、実際の大学受験で出題される例もあります。
数学を極めたい場合は、教科書の内容を理解することに加えて丸暗記しても効果的だと思います。」

 

岡山大学医学部生 松下先生へのインタビュー④高松高等予備校の感想

岡山大学医学部生 松下先生へのインタビュー④高松高等予備校の感想

田地野)高校卒業後、高松高等予備校に1年行って、授業制であった事、質問がしやすかった事、添削指導を受けていた事が良かったとお聞きしましたが、その他に良かった点はありますか?

松下)高予備生の7割程は寮で生活するのですが、全寮制で時間が管理されることで、自習時間を安定して取れ、生活リズムを一定に保つことが出来ます。
加えて、校内独自に計16回の5教科マークテストと4回の記述模試が実施されます。校外の模試を含めると、絶対的に演習量が多くなるだけでなく、1年を通して本番を想定した演習が行えることもメリットだと思います。
ある程度点数アップが見込めれば、本番では、「いつも通りの力」を発揮することが大切なので、生活リズムからルーティン化する全寮制がここで活きてくると思います。
もう一つは、高予備は中四国の医学部受験の事情に詳しいということです。高予備では、校内模試における点数の振れ幅、進研模試の素点の傾向、毎年の出願傾向を分析し、生徒がその年で最も高確率で合格できるプランを提示してくれます。

(あくまで受験経験者としての主観を素直に語ってもらっただけです。特定の企業、団体を非難や擁護するものではありません。)